この記事では、まずグリシンの”成分”や”効果”について解説した上で、”サプリメントや食品”で摂取する方法を紹介します。
グリシンってどんな成分?
”グリシン”は、体内で作られるアミノ酸(非必須アミノ酸)で、脳や身体に広く存在しています。
特に神経系や身体の機能に関わり、主に「睡眠の質の向上」「ストレスの軽減」「血行の促進」などの効果が期待できる成分です。
またグリシンは、自然な甘味と旨味をもっている成分でもあり、食品の調味料としても活用されています。
グリシンは睡眠の質の向上に効果大!
グリシンを摂取すると、睡眠の質が上がり、様々な”睡眠の悩み”に効果的であることが研究で分かっています。
主に、以下のような”睡眠の悩み”に効果が期待できます。
- 寝入り、入眠をスムーズにする
- 夜間に起きてしまう”中途覚醒”を減らす
- 朝早く起きてしまう”早朝覚醒”を減らす
- 朝スッキリと目覚める
参考元:https://report.ajinomoto-kenko.com/suimin/kaiketsu.html
グリシンは睡眠に重要な「体温の調整」を行う!
健康的な睡眠には、実は”体温の調整”がとても重要とされています。
グリシンを摂取すると、血流を良くして”深部体温(カラダの中心部の温度)”を下げるサポートをしてくれることで、本来の自然な深い眠りへと導かれます。
”グリシン”は、単純なリラックス成分などとは違い、カラダの調整をして睡眠の質を高めてくれる成分です。
グリシン配合のサプリメントの選び方
グリシンを配合したサプリメントは、日本の大手製薬メーカーなどの商品もあり、多くが「睡眠用サプリ」として販売されています。
またグリシン配合のサプリメントは、大きく分けて以下の2種類のタイプがあります。
- ギャバのみを配合したサプリメント
- ギャバの他にも栄養素や成分を配合したサプリメント
グリシンのみ配合のサプリメントもある一方で、健康の悩みに合わせて他の成分を配合したサプリメントも多く販売されています。
サプリで”リラックス成分”も同時に摂取
特に”睡眠の悩み”には、「テアニン」「GABA(ギャバ)」などのリラックス成分や、睡眠ホルモン”メラトニン”を増やすための成分なども効果的とされています。
それらの成分と合わせて「グリシン」を配合したサプリメントもあり、より睡眠の悩みに効果が期待できると言えるでしょう。
グリシンを多く含む”食べ物”はある?
グリシンは、「魚介類」「お肉類」「豆類」など、タンパク質が多い食べ物に豊富に含まれています。
下の一覧が、その中でも特にグリシンが多く含まれる食べ物になります。
- 魚介類:エビ、カニ、ホタテ、まぐろ、かつおなど
- お肉類:鶏肉、牛肉、豚肉など
- 豆類:大豆、落花生など
エビとカニは含有量が非常に多く、サプリメントや加工食品に使うグリシンの抽出元としても活用されています。
バランスの取れた食事の中で”お肉”や”赤身の魚”などを食べれば、十分にグリシンを摂取できます。”干しエビ”も手軽にグリシンを摂れる食品です。
グリシンは”調味料”としても活躍
グリシンは甘味や旨味をもった成分でもあるので、私たちの身の回りの多くに食品にも”調味料”として活用されています。
ただ、”調味料”としてのグリシンは微量であることが多く、健康の悩みに対しての大きな効果は期待できないと言えるでしょう。
グリシンの摂取量の目安は?副作用はある?
グリシンは通常、副作用は少ない安全性の高い成分です。
ただまれに、「悪心、嘔吐、上部消化管の不調、軽度の鎮静」などが起こる可能性もあり、その場合は摂取を中止すると速やかに回復します。
また食品でのグリシンの摂取は、副作用の可能性はかなり低いとされています。
サプリメントは”摂取量の目安”を守る
サプリメントを使用する際には、商品ごとの案内に従い”摂取量の目安”を守るようにしましょう。
グリシン以外の成分を配合しているサプリメントも多いため、その場合は他の成分にも合わせて摂取量の目安が設定されています。
まとめ
グリシンは、”神経系”や”体温の調整機能”に作用する成分。
特に、”睡眠の質を向上させる効果”においては他の成分にはない特色があり、人によっては高い効果が期待できると言えます。
また、グリシンは体内で生成される”非必須アミノ酸”であり、日常的な食品にも含まれています。
健康の悩みが特別ない方にとっては、バランスの取れた食事のなかで十分摂取できると言えるでしょう。